ボリンジャーバンドとはテクニカル分析に使うMT4のテクニカル指標のひとつで、相場状況を読み取るために使えます。逆張り・順張り、どちらにも使え、トレンドを察知するのにも便利なテクニカル指標です。トレンド系のEAでもよく使われます。MT4では、トレンド系のインジケーターとして、最初から搭載されています。
ボリンジャーバンドはミドルライン、±1σ(シグマ)、±2σ(シグマ)、±3σ(シグマ)で構成されており、標準偏差という統計学に基づいた計算式で作られています。学校の偏差値と同じ考え方です。
ボリンジャーバンドには3つの状態が存在し、それぞれ「拡大期、収縮期、停滞期」の3つに分けられます。拡大期10%、収縮期20%、停滞期は70%程度の出現率と言われています。
MT4のチャート画面で、ボリンジャーバンドが上下に大きく広がっているのは拡大期の特徴です。トレンド状態であることを示します。収縮期には「第一収縮期」と「第二収縮期」があり、第一収縮期はトレンドの衰え、第二収縮期はトレンドの終わりを示します。第二収縮期の後には、拡大期または停滞期になります。ボリンジャーバンドが特に動きを示さない場合は、停滞期です。
ボリンジャーバンドを使ったEAは多く存在します。一般的なロジックは、ボリンジャーバンドが拡大期を示したときにエントリーを行い、第二収縮期あたりで決済するというものです。価格がボリンジャーバンドに達したら、エントリーといった具合です。ボリンジャーバンドだけを使ったEAもありますが、より精巧なトレードを行うために他のテクニカル指標と組み合わせたEAも多くあります。中でも相性がいいと言われているのが、オシレーター系指標のRSIです。MT4のEAだけでなく、裁量トレードにおいても役に立つので、ぜひ合わせて使ってみてください。